シャクヤク かぐや姫
植物分類
ボタン科ボタン属
原産地
中国
モンゴル
朝鮮半島北部
花言葉
恥じらい 内気 はにかみ 謙遜 慎ましやか
名前の由来
中国名の「芍薬(シャクヤク)」にちなむ
芍には良い味という意味があり、当時は名前の通り、薬として利用されていた花
生葉の出回り期
5月~6月
生花の日もち
5~7日間程度
生花の選び方
茎が太くしっかりしているもの
つぼみが丸く膨らんでいるもの
シャクヤク かぐや姫とは
薄ピンク色が愛らしいシャクヤク、かぐや姫。手のひらよりも大きな大輪咲きで、見る人の心を一瞬で虜にしてしまう魅力があります。優雅で華やかな見た目ですが、夕方になると花を閉じてしまうことから、控えめな花言葉が多くつけられました。年上の女性や落ち着いた雰囲気の相手へ贈るのにぴったりの花と言えるでしょう。
以前は乾燥させた根を薬として、近年は品種改良され観賞用として知られるようになったシャクヤクですが、今でも身近な漢方にシャクヤクの成分が含まれています。葛根湯はその代表で、鎮痛、皮膚疾患、冷え性、婦人病、皮膚疾患、風邪対策など様々な症状を改善してくれるでしょう。
シャクヤクは、世界三大美人と称される、小野小町に愛された花としても、知られています。小野小町ゆかりの秋田県湯沢市にある「小町芍薬園」では、毎年シーズンになると150種7000株ものシャクヤクと出会えるでしょう。
小野小町をモチーフにした「百夜通い」の中にもシャクヤクは登場します。小野小町へ求愛した深草少将は、「百夜通い続けたら契りを結ぶ」と言われ、毎日1輪のシャクヤクを持ち通い続けました。しかし、庭に植えたシャクヤクが99本になった大雨の日、深草少将は川に流されなくなってしまいます。切ない話ですが、シャクヤクの美しさがどこか映えるストーリーです。
ドライフラワーにしてもあまり花が縮まず、豪華な仕上がりとなるシャクヤク、かぐや姫。
ブーケやスワッグなどによく使われる花です。華やかなドライフラワーと一緒なら、飾った瞬間、お部屋の雰囲気が明るくなるでしょう。